【感動】を起こしたアイディアを少しずつUpしていきますね。
【ご両親から息子・娘へ】
打合せを重ねる度に、私が思ったこと。
それは、新郎新婦さん共に、お話をしていると、「家族が仲いい」「親には感謝している」
という気持ちが伝わってくるということ。
今でも、実家に帰ったりすることも多く、コミュニケーションもとっているおふたり。
おふたりにとって、「親」というのは、本当に大切な存在だと思いました。
そこで、私が考えたのが、
「ご両親からのメッセージ」
結婚式では、定番の「新婦からご両親への手紙」。
日本では、新郎新婦から手紙を披露することはあっても、ご両親からの手紙というのは、
「ゲストの前ででしゃばる感じで気が引けます・・・」
とご両親は言うことが多く、ご両親からの手紙披露はなかなかないことが多いです。
プロフィール紹介で「ご両親からの紹介」などあるのを耳にしますが、
ご両親からの「紹介」と「手紙」では、書く内容も変わってきます。
「紹介」は、ゲストに向けて、息子・娘を紹介するものであり、
「手紙」は、息子・娘に想いを伝えるもの。
どちらも素敵なことだと思いますが、【感動】を作るには、
*結婚式のどの場面で行うか?
ということが重要です。
小説や映画を考えてみてください。
いきなり、「これは感動する演出」とその中に当てはめても、
見る方は、心の準備ができていなく、感動に至らないことが多いのです。
重要なのは、
*どのような流れで、その演出に持っていき、
ゲストがどのような感情の中、聞いてくださるか?
ということです。
私の中で考えたのが、「挙式」のシーンでした。
披露宴は、楽しくしたいという希望でしたので、楽しくお酒を飲んでいる中、
「ご両親へのメッセージ」を持っていくのは、会場の雰囲気も中途半端になってしまい、
盛りさがってしまう・・・と思い、
「一番、ゲストの緊張感があり、ゲスト全員が耳を傾けてくださる時間」=「人前式」
と考えました。
では、挙式のどのシーンで挟むか・・・
私が考えたのは、バージンロード入場後の誓いの言葉の前でした。
日本人は、宗教文化が薄いので、「誓う」ということに対し、
あまり、重く感じていないことが多い気がします。
これからの愛を誓うのに、どこまで受け止めて「誓います」という言葉を言っているのか?と考えてしまうのです。
そこで私は、誓いの言葉の前に、ご両親が産んだ時からこれまで育ててくださった想いを手紙にしたためて頂き、もう一度、親の想いを感じて頂いてから、誓いの言葉をふたりに誓っていただきたいという想いを込めて企画しました。
更に、この手紙はサプライズ。
新郎のご両親へは、新婦から頼んでいただき、新婦のご両親へはこちらからお願いをさせて頂きました。
これは、本当に「ご両親」のことが大好きなおふたりだからこそ成り立ったサプライズであり、誓いの言葉の前で行うことが良かったのではないかと思置います。
また、地元のゲストでご両親を知る方もお越しになっていたので、一緒にその想いを受け止めてくださる環境があったのもポイントです。
更に、この手紙の前に雰囲気を作るための工夫をしました。
バージンロードは「花嫁の人生」といわれています。
扉は「誕生」を意味し、「歩いていく1歩が1年」であり、誕生から過去を思い出しながら歩いていく道がバージンロードです。
このバージンロードを一歩ずつ噛みしめながら進んでいく時に、
お二人がそれぞれ人生のポイントとなった思い出を司会者が1つずつ語っていくという流れにしました。
入場後、人生を振り返ります・・・
「どんなお二人は人生を歩んできたのか?」
昔からの仲間ではないとなかなか知らないですよね?
ゲスト皆さんにも、お二人の人生を一緒に聞いていただき、入場し、
少しずつ、感動への雰囲気を作っていきました。
このご両親からの手紙の時は、ゲストもお二人も感動・・・
私も涙をしてしまいました・・・
感動もポイントは人によって違いますので、あくまでも自分たちはどのようなアイディアがベストなのか?考えてみてくださいね。